『広告上の「ターゲットへの呼びかけ」について』

皆さんもご存知のように、商品やサービスを販売するうえでターゲットに届ける「メッセージ」は非常に重要なものです。

 

商品のネーミング・パッケージデザイン、そこに記載されている文言、店頭においてはPOPやリーフレット、店員によるアナウンスなど全てがターゲットへのがメッセージです。

 

通信販売においては、広告は当然一番のメッセージです。

それ以外に貴社が選んだ「媒体」や紙のチラシの形状などもメッセージの一つになります。

 

メッセージが一番伝えたい事は、言うまでもなく「この商品(サービス)を買ってください」です。

そして店頭販売と異なる通信販売においては、広告がターゲットに訴求するメッセージの全てとなります。

そこには、何にいいのか、何故いいのか、他社製品と比べてどうか、どのように開発されたのか、権威者の推薦はどうか、何かで受賞・ナンバー1を獲った実績があるのか、愛用者の声はどうか、限定のキャンペーンがあるのか、どのようにして申し込むのか、定期の縛りや2回目以降の価格はどうかなど、厳選された情報が考え込まれて掲載されています。

 

しかし、重要な要素が欠けている広告を見る事が多くあります。

それは

「誰に」です。

 

 

 

もちろん広告の中で全く触れられていないという事はさすがにありません。

しかし、数秒、あるいは1秒に満たない中でターゲットが広告を選別する際に「ピタッと」目を留める具体的な「呼びかけ」(自分に向けられている)が広告上に置かれていないことは意外と多くあります。

 

「50代・60代の方」

「東京都の皆様」

などは代表的な例です。

この呼びかけは広告が投げかける最初の一番大きな「網」です。

ターゲットを絞りつつも、なるべく多くの人の注意を惹く必要があります。

この網の中から、商品・サービスが提供するメリットを必要とするかどうか、競合と比較してどうか、価格がターゲットの懐事情と合うかどうか、そして以前にも触れた「オファー」で背中を押されるかどうか、などの関門を潜って、残った人が注文に至ります。

最初の「呼びかけ」が具体的で且つなるべく多くの人に適合している事が、レスポンスのアップにつながる要素です。

貴社の広告物を思い浮かべてみてください。

または目の前に今一度出して見てください。

そして他社広告物に紛れて、あるいは短時間の検索結果の一つとしてターゲットの目に触れている「一瞬」であると想像してみてください。

 

そこに目や手を止める呼びかけはありますか?

見えやすいですか?

次の項目に誘導される構成ですか?

 

「もう十分考えている」という方にも再度見直してもらいたい、最初のステップです。

まず「ターゲットの目・手を留める」

当たり前のことですが、本コラムがきっかけとなり、復習・見直しのきっかけとなれば幸いです。